まぐまぐ、ではない。まぐれぶだ。
こいつだ。
日本語英語ではなぜかリニアモーターカーなどと、松下電工の髭剃りみたいな呼ばれ方をしているが、英語ではMaglev、あるいは正式名称のMagnetic Levitation(磁気浮上)と呼ばないと通じないから注意してほしい。
あつさんちのブログ記事で、国鉄が気長に作っている磁気浮上式鉄道の試験機に乗ったという大変うらやましいお話が載っていたので、対抗して書いている。
3年も前だけど、僕も家人と一緒に上海のMaglev=日本の通称、上海リニアに乗った。
営業運転されている列車では、依然としてこいつが世界最速のはずだ。
上海ウエスティンに泊まっていたのだが、コンシェルジェに駅の場所や運転時刻を聞こうとして、Maglevという単語が通じない。リニアモーターも通じない。そこで漢字を試みた。
「磁気浮上車」
こう書いたら、一発で通じた!正確には磁浮列車、あるいは磁浮車と呼ばれていた。
実用化したばかり、かつ利用者が少ないので土日のみの運行だったが、運良く週末。
上海旅行の最後を、空港までの30kmを上海リニア利用で7分!と、しゃれこんだ。
コンシェルジェが親切に、駅名を漢字で書いてくれた。
簡体字で、読めない。
でもTaxiの運ちゃんに見せたら、だいじょぶだった。
で、到着したのは「龍陽路(ろんやんるー)」という駅。
・・・簡体字で読めなかったのが凄く悔しい。(簡体字の表記は写真の切符裏面参照)
駅は高架になっているが、入口がどこだかわからない。
うろうろしていたら、エスカレーターがあったので、乗った。
ホームに着いた。
駅員が泡食った顔で飛んできて何か言っているが、通用口から入ってしまったらしい。
通用口にエスカレータ設置するんか?
切符を買わなくてはいけない、ということも駅員に身振りで言われた。
そこで、僕が切符を買いにパシらされた。(怒) 切符売り場は下のフロア。
・・・階段しかない。
階段昇降させられて悔しいので、一等車の切符を買った。
待つこと数分。高架軌道のかなたに磁浮車が見えたと思ったら、あっという間に入線。
・・・速い。
今までの不平不満は全て吹っ飛び、ウキウキ気分で乗車した。
・・・でも、値段高杉(片道で150元)で利用者ものすごい少なかった。
1等車の乗客は、僕達の他にはカナダ人が1名いただけだった。
しかも、中国で走っているけれど、ぢつは独逸のシーメンス製だった。
・・・京急と同じだ。
やはり、こういう精密方面の製品は・・・
枢軸国製品に限る。
でも、この上海訪問当時に聞いた話だと・・・
リニア軌道の周辺の養鶏場で、鶏がバタバタ死んでいる。
という、とても聞きたくない話を聞いた。
さらに、上海リニアに乗車してから・・・
「しまった!俺フロッピー持ってる!」
と叫んだ奴とか、
ロレックスが狂わないか不安になった奴がいたらしい。
鶏バタバタの噂も含めて、普通はそんなこと絶対無いだろうから笑い話で済むが・・・
中国ならあるかも。
という超弩級の不安はぬぐえない。(爆)
さて、乗ってから・・・最初の3分半で一気に加速して、430Km/hに到達。
えらい勢いで加速していくので、思わず席を立って窓にへばりつき状態。
すごいすごい。飛行機の離陸みたい、っつーか、
離陸速度VRどころか、V2(安全離陸速度)を超えているのではないか?
・・・しかし、残りの3分半は
惰性で走っていた。
揺れがおさまって車内がとても静かになったものの、なんか不満。
磁浮車はそのまま120Km/hくらいでスルスルと上海浦東空港駅へ到着。所要7分。
一等車に乗ったのだが、よく考えたら・・・
席に座ったのは30秒くらいだった。